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zoom RSS 天童よしみ特別公演 紅頭巾パート2 〜 弁天小僧 〜 (その2)

<<   作成日時 : 2008/04/22 14:48   >>

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今回の脚本を担当された方、さとうしょうさん、ちょこっと検索してみると
女歌舞伎 劇団尚 というのを主宰されているらしい。
ふーん、なるほど、それで・・・納得
梅之丞一座の演目が、『弁天娘女男白浪』(べんてんむすめめおのしらなみ)
歌舞伎の『青砥稿花紅彩画』(あおとぞうし はなの にしきえ)という演目の中の、「しらざぁ言ってきかせやしょう〜」で有名な「浜松屋店先の場」と「問われて名のるもおこがましいが〜」が有名な「稲瀬川勢揃いの場」の2場面を抜粋したのが『弁天娘女男白浪』なのだそうです。
稽古場面として、「浜松屋店先の場」の一部分を観せるという面白い趣向になってました。
ここ、ホント、面白い。
天童さんの、弁天小僧の名台詞がこの場面の聴き所、本当に素晴らしい!!
実は、弁天小僧のその台詞の前の、ジュンコさんの玉島逸当の台詞もまた素晴らしいんですよね!!
お二人が、途中で小春ちゃんとお初さんにもどってくだけた面白い芝居になるんですが、逸当の時にはものすごくきちんと歌舞伎特有の調子の台詞を聞かせてくださっていて・・・
その居方がもう「男」!!
しかも、逸当の台詞をおっしゃってる時には何か企んでいるような表情(眼)まで芝居されてて、天童さんの台詞を聞かれてる時は、稽古をつけてるお初さんの表情に変るんですよね。

それとね、元来、この浜松屋の弁天小僧の面白さが、『女から男へ変る』ところにあって、また、『女姿の男』という一種の倒錯した独特の色気が一つの魅力であるとするなら、
この場面で『汀夏子』が魅せる芝居と芸の中に、それと同種の面白さを感じられた方もいらっしゃったのではないかなぁ。汀ふぁん的には、正にその魅力を堪能した場面でありました。
ホントに、よくぞこんな面白い場面をつくってくださったなぁ・・と思います。
そして、最後の「稲瀬川勢揃いの場」
これぞ、「汀夏子の男役芸」!!
千秋楽の日の迫力たるや、凄いを通り越して、凄まじい程でした。
涙がでました。
そこには、「男役芸」に対する厳しさと誇りがありました
これが、『汀夏子の男役』の美しさだと思うんです。


天童さんファンの方には「三度オイシイ」と書きましたが、
汀ふぁん(私だけだったら他のファンの皆さまごめんなさい)的にも、とっても面白い公演でした。前回の「壺振り」も、前々回の「悪役」もジュンコさんのいい所が出ていて嬉しかったけど、今回は何てったって『男役』の部分を魅せることができる脚本、演出!

ついつい『男』のほうばかりを熱く語ってしまいがちになるのが悪い癖なんですが・・・(^_^;)
今のジュンコさんをご覧になっておられない方には、ジュンコさんの『女』を是非観ていただきたい!!というのが私の正直な想いです。
お着物の着こなしにはじまって所作、化粧、台詞・・・『女』ですよ〜、しかも艶がある。
未だに、ジュンコさんに関して「男役をひきずってる」みたいな評価を目にすることがあって・・・、そんな風におっしゃる方にこそ、『女』ジュンコさんを観て欲しいなーと思いますけどね。
確かに今も男役をやってらっしゃいますよ。
退団されて3年や5年なら、そういう表現も仕方ないかなと思いますが、、
28年ですよ、『男役芸に拘り続けている』と言っていただきたいなー。
ただ「引きずってる」だけでは、「男役」は「芸」として成立しないし、
あんなふうに艶のある「女」は演じられませんって。
『汀夏子』が「男役をひきずってる」のか、「男役への拘りを貫き通してきた」のか、
来年3月名古屋・御園座にこの公演がかかるそうですので、どうぞ篤と見極めていただきたい
なーんて、ちょっと言ってしまいました〜。(#^.^#)
でも、一言返したくなる時もあるんですよね、ホント。
単なるファンの私ですらそんな思いにとらわれることがあるんだから、
ジュンコさんはどれだけの想いでその道を歩いてこられたのかと想像します。
ちょっと、話が逸れてしまいました、すみません。
「もどすよ」 ←(お初さん風 (*^_^*))
今回が前3作と決定的に違ったのは、ジュンコさんが「笑い」を演出する明るい場面に登場されて、その役割を担われたというところではないかなと思います。
実はこの『笑い』も『男役』と並んで『汀夏子』を構成する大きな要素だと思うんですよね。
弁天小僧のお稽古場面で、公演後半ジュンコさんは毎日違ったアドリブで楽しませてくださったそうですが、千秋楽のご挨拶の中で、ジュンコさんは
「本当はアドリブはよくないんだけど、天童さんが『もっとやりましょうよ』と言ってくださった。座長の大きさで、みんなのびのびと自由にやらせてもらった」というようなことを後ろに並ぶ皆さんをご覧になりながら仰ってから、
「あ、私だけか」って・・・(^o^)(爆)
でも、ジュンコさんだけじゃなかったと思います。
千秋楽の日には、たくさんの役者さんが、アドリブで楽しませてくださってました、
新之助さんも鬼瓦の親分も、牡丹之丞さんまで\(^o^)
そして、そんな風に「楽しい側」がある程度自由に動けるのも、「人情劇(?)側」の浅利さん、衣通さんたちの芝居がしっかりしているからこそ。
良い公演だったなーと思います。

千秋楽の日、「稲瀬川」で最後のツラネを終えられて、傘を片手に他の方の渡り台詞を聞いておられるとき、
ジュンコさんの瞳が真っ赤になっていました。ふと見るとお隣の天童さんの眼にも涙。
観ているこちらも胸が、目頭が、熱くなりなりました。
色んな意味で、プロ魂をみせていただいた貴重な公演でした。

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