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zoom RSS 星影の人・再演の難しさ

<<   作成日時 : 2007/09/19 08:05   >>

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9月15日 12:00開演  梅田芸術劇場

作・演出    柴田侑宏
演出・振付   尾上菊乃丞

全国ツアー公演、初日、観劇。




書くべきか否か迷ったのですが・・・
一応、書き留めておこうと思います。
30年ぶりの星影の人です。
もう、音楽を聴くだけで涙が出そう・・・

だけど・・・
結論から書くと、「泣けなかった」

【星影の人】で涙がでないというのは、私にとってはちょっとショックでした。
・・・というのは、最近、初演の映像をDVDにしていただいたので何度かみたのですが、その度、号泣。
娘に「おかあさん、泣きすぎ〜、よく毎回毎回そんなに泣けるねー(呆)」といわれる程、ほとんど最初から最後まで涙が出て仕方ないからです。


いろいろ書きたいことはあるのですが・・・
この公演の詳しい感想は、今、この「星影の人」に感動しておられる皆様にお任せしましょう。
私は、初演の「星影の人」に思いを馳せながら、少々思うことなど書いてみたいと思います。

私は、中日劇場の公演は観ていません。
なので、正確にはわかりませんが、スカステでチラッと映った映像(check it out他)を観ると、水さんは中日劇場の時の方が、初演を意識して役を演じておられたかな・・・?
梅芸での総司は、より「水夏希の総司」だったのではないかな・・・と思いました。
それは、それで素晴らしいことだと思います。
演出からして、沖田総司を初演とは違った色付けでみせようとしているのはわかるから。
ただ、それ故に、この「星影の人」という作品の中に描かれた総司とはズレがでてきてしまう、つまり、台詞や歌詞と人物造形が合わなくなってしまうのだと思うんです。
この作品は、本当に台詞の一言一言、歌詞の一つひとつにそれぞれの想いや性格がにじむ素晴らしい作品だっただけに、脚本、演出の変化によってその完成度を下げてしまったのは大変残念なことです。
再演は再現とは違います。
演者の個性に合わせて、変化するのは当然です。
しかしながら、今回加えられた場面は、明らかにこの作品のもつ世界観とは異質なものでした。また、その場面は、主演の個性に合わせて書き加えられた部分で、自分の病を知った総司の苦悩と決意をこの場面で表そうとしているわけですが・・・
「病が俺を羽交い絞めにしても、行くぞ、行くんだ!」というような台詞(だったと思います)と歌、今回のこの「星影の人」の一つの見せ場にしなければいけないシーンです。
 初演では、作者は総司の苦悩を、自分の命の期限を知った後の
「二年か、忙しいな・・・」と、ぽつりとつぶやくただ一言の台詞と、
無言で心の中の変化を表現しながら歩くシーンに集約させました。
(勿論この場面は再演にもありますが、前述の場面追加により、作品中における比重、意味合いが当然ちがってきてしまいます。)

ここに、再演と初演の芝居の質の違いが端的に現れているのでは・・・と思います。

初演の完成度が高いほど、再演で変化させた部分から来る作品全体へのひずみの影響は大きい。再演の難しさだなと思います。

(つづく)




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2007/09/20 18:20

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいてます。
私も梅田芸術劇場でみてきました。
同意!だな〜とここに出てきてしまいました。
始まってからは、あ〜なつかしいなと。この台詞、歌、いいよな〜と思ってたのですが、芝居の「間」が違うような気がして。台詞の中にある行間の感情が表せてないような気もしました。初めてこの作品をみた主人はとても気にいってましたが。初演>再演、どんな作品でもこうなるのでしょうか。
ころころ
2007/09/19 14:49
はじめまして!ころころさま。
コメント、ありがとうございます。
時々覗いてくださってたのでしょうか、嬉しいです!
【芝居の「間」】【行間】、ホント仰る通りだと思います。そのあたりを、私たちはどうしても求めてしまいますねー(^^)
あの頃の雪組の舞台を観て、感性を育んだ者の性(サガ)かもしれませんね。
chacha
2007/09/19 23:32
こんにちは。
最近スカステに加入し、なんやかんやと見ていると、ジョニーやマンハッタン・ラグとか、結構思い入れのある作品の歌が歌われてるんですが、懐かしいとか、今でも歌われているんだと思うよりは、聞いてガックリすることのほうが
多いんです。
歌1曲でさえそうなので、もちろん「ザ・レビュー」や「ノバ・ボサ・ノバ」もやっぱりという感じでした。
ましてやお芝居となると。。。
こちらの思い入れが強いだけに余計かもしれませんね。
私はあの作品が大切すぎて、他の人では見ないほうが無難な気がしてます。
しかしなぜベルばらはみれちゃうんでしょ。
自分のことですが、摩訶不思議です。
Ypsiron
2007/09/20 08:05
Ypさんのお気持ちもすごくよくわかります、観ないのも一つの選択ですよね。でも、私は観てきて、再演がどんなものかわかって、それはそれでよかったかなと思っています。
プレシャスに星影評読んで思い出しましたが、嵐山の場面での「あなたといるとやさしくなれる」っていう台詞もすごい違和感でしたわ。あの記者さんとは全く違う意味でですよ、おわかりいただけますよね。「なれる」と「なれた」の違いより、台詞の違和感を指摘するなら、もっともっと本質的な部分がいっぱいあるとおもうけど。。。所詮その程度の観方しかされてないのかなと…。
>しかしなぜベルばらはみれちゃうんでしょ。
今、ちょうど、ベルばらと星影の再演の違いを書いていたところでした。
chacha
2007/09/20 09:39

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