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zoom RSS 堕天使の涙☆ワタクシ的考察

<<   作成日時 : 2006/10/26 11:25   >>

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光の天使ルシファーが神の新しい創造物人間に嫉妬し、天使たちを率いて叛乱を起こし、神の怒りに触れて地獄に追放された。天から堕ちた地獄の天使・・・「堕天使」ということらしい。
話はこの堕天使ルシファーがダンサーとして人間界に現れ、神への復讐のために人間の弱さや汚さなどを見せ付けるため、出会った人間たちを挑発して、負の欲望に従わせようとするのだが・・・瀕死の盲目の女性に出会って・・・みたいなお話。
・・・で、結局何がテーマとなっていたのか・・・???
何度もルシファー(朝海)が発する言葉、「なぜ天使になりたいのに、悪魔になるしかない?」という命題。この「天使」「悪魔」というのは結局、人間の「美しい心、純粋さ」と「汚れた心、欲望」に置き換えられるか・・・。「悪魔」の側の具体例として登場しているのが、ルシファーの挑発と誘惑によって、悩みながらも盗作に手を染めてしまう作曲家(壮)、恋人を愛しながらもパトロンを受け入れてしまうダンサー(大月)。一方で、純粋さゆえに傷ついてゆく魂を持った側に、盗作される方の才能あふれる若き音楽家(彩那)、ダンサーの彼女を愛するが故に身を引く(指に怪我をした)幼馴染のピアニスト(音月)。このあたりはいたってわかりやすい設定だと思うのですが・・・。
さて、肝心の水夏希演じるところの新進気鋭の振付家・ジャン・ポール・ドレをどう解釈してよいのか迷うところ・・・。ルシファーは「地獄から君を訪ねてやってきた」と言っているから、彼を「悪魔」にする誘惑をするのか・・・と思いきや・・・??「地獄の舞踏会」という作品を作ることがそれにあたるんですかね、この辺が納得いかないポイントその1.
ジャン・ポールは結局ルシファーと出会う前から、母に愛されずに育ったことや妹リリスのことで既に心に闇の部分を持っているわけだから・・・ジャン・ポールはルシファーを映す存在なのかな・・・実際、ジャンの台詞に「お前と似ているかもしれない」というのもあるし。
で、ルシファーはずーっと悩み続けてるんですよ、「天使になりたいのに、悪魔になるしかない」そんな人間をなぜ神がこの世に創られたのかと。
そんな時に出会うのが、盲目のリリス(舞風)。死を目前にして自分の過酷な運命をすべて受け入れ、生まれてきたことに感謝し、愛されることのなかった母を「許して」と兄ジャン・ポールに言い残して息絶えるんだけど・・・。その後はルシファーとリリスの幻想的で清澄なダンス。
で、最後にルシファーとジャン・ポールは、人間は愛することに臆病で、生きることに不器用と確認しあって、ルシファーは「少しわかった気がする、何故神が人間を愛したのか」とか言って、あっさり納得して、真っ白なクリスマスツリーの並ぶ中、旅立って行くんですよ。(^_^;)
。えーーー?・?あの苦悩はなんだったの?・?みたいな。
それと、この話が少々ややこしいのは、ルシファーの苦悩と平行して、ジャン・ポールと母ジュスティーヌ、妹リリスの実際の物語(回想と説明台詞)が展開しているわけです。こちらの話の中でのジャン・ポールの苦悩は「愛せないのに何故生んだ」、つまり、母を許せず憎みつづけているわけ。・・・で、結局、こちらの苦悩もリリスの最期の言葉によってあっさり解決・・・みたいな。
結局、私は、ルシファー = ジャン・ポール だと思うんです。
どんな清らかな魂もなぜ穢れずにはおれないのか、そして、穢れてしまった魂をきっと悔やんでもいる。そして、もう一つ、なぜ生まれてきたのか。結局ルシファーの苦悩はそのままジャン・ポールの苦悩であり、また人間そのものの苦悩なのだと思うんですけどね。
そして、ルシファーとジャン・ポールの問いの答えはリリスに集約されていくんですね。
悪魔になってしまったと思った自分にも、天使の部分が残っていることをリリスによって気付かされるルシファー。リリスの「母を許して」という言葉に、母親への愛ゆえに、母を憎んでいたのだと気付かされるジャン・ポール。

☆ 拝啓、植田景子さま(こんなところ、ご本人は読まれないと思いますが・・・ (^_^;))

言いたいことはなんとなくわかるんですよ。
結局、人間を許すのは人間。人は愛ゆえに憎しみ、愛ゆえに傷つき、愛ゆえに許すのだってことを言いたかったのかなぁ・・・と
ただ、神とか天使、地獄みたいなモチーフの印象が強烈すぎて、本質が見えにくくなってる。
まさか、ホントに「堕天使のおはなし」を書きたかったわけじゃないですよね???
もし、そうならちょっとがっかり。
それとも、神が何故人間を・・・なんて深遠なテーマを扱いたかった・・・わけないよね??
とにかく、物語がとっちらかってて、全ての人物の関わりかたが薄いし、どの人物も描ききれてない印象をうけます。
台詞と台詞の関係性もうすくて、意味のある台詞ほど対話として成立せず、モノローグの寄せ集めのよう。もっと緻密で親切な台詞運びをしてください。一度みただけでは、頭の悪い私には理解できません。
それと、歌詞が単調、
荻田氏は詩人ですね〜、言葉の選び方が美しい。
場面、場面は大変美しく、演者も美しいし、ダンスシーンはピカイチですので、感覚的に楽しむには ◎ ですが・・・
辛口感想、お許しください。


☆ 今回の植田景子作品・汀ファン的ポイント
リリスがルシファーに言う台詞  「貴女、私の懐かしい人に似ている
ジャン・ポールが歌う   『Non! Non! Non!〜〜〜No Inspiration!』
でしたー。

   以上、ちょっと長かったね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
本日、堕天使の涙を観てまいりました。

配役がいすぎて覚えられないのは・・・、年のセイ??でしょうか?
退団なのに出番の少ない舞風りらさん・・・でも、最後の場面で観客の涙を全部さらっていきましが・・・。(MAの涼風さんのマリー・アントワネットみたい・・・。)

朝海さんはオスカル様の役より良かったですわ、格好良かったわ。
人間でない堕天使・・・雰囲気は良かったです。ショウの方も流石にダンスの雪組でした!
nekuneku
2006/12/16 23:01
コムちゃん、熱演でしたね。
お披露目の頃は、て、このトップさん、大丈夫かいな〜と思ったものでした。その後もグッと客席をひきつけるようなところを感じたことなかったけど、今回ばかりは、あぁ、客席(ファン)を熱くさせるトップさんになったなぁ・・・と思いましたね。
サヨナラ公演ってやっぱり特別なんですね。
コムちゃんの芝居は私にはちょっと・・・(^_^;)でしたが、汗いっぱいで踊っている姿にはいつも感動させられました。でも、雪組はやっぱ、「芝居の雪」でもあってほしいかも・・・(^_^;)
chacha
2006/12/18 01:33

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