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zoom RSS 昭和ベルばら(雪組)の脚本を読んでみる(7)

<<   作成日時 : 2006/05/24 19:52   >>

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第8場  廊下
 ベルサイユ宮にオスカルが初めてロザリーを伴って出仕する場面。
ロザリーが緊張しているのを見て、オスカルは、ダンスもマナーも剣も教えた、もうおまえは立派な貴族だといって励ます。そこへ・・・
まずは近衛士官の面々登場。ロザリーをめぐってオスカルとコミカルな会話をしてゆきます。このあたりの軽妙さは汀オスカルならでは、ではないかと思うのですが、残念ながら映像には残っていません(T_T)/ そんな楽しい会話の中にも、
「隊長は女王陛下以外の方には目もくれないお方と評判でありますのに、それが、こんな可愛いトマトのような方と・・・」
という、近衛士官の台詞があり、オスカルのアントワネットへの忠誠ぶりが伺えます。この後、汀オスカルの高宮アントワネットへに接する態度に注目すると、当にこの台詞をを裏付けるように、王妃に対して実に忠実で大切に思っている様子が表現されているのがよくわかります。

近衛士官たち去り、次にやってきたのは貴族のご婦人方。岸ランバール公夫人との早口合戦、「私の姉の嫁ぎ先の主人の〜〜〜」という場面です。ここも楽しい場面です・・・が、やっぱり映像ではばっさりカットされています(T_T)/ 
 花組版ではみることができますが、もう水穂葉子さん、最高ですね。芸達者!こういう方がいらっしゃるからこそ、作品にプラスαの魅力が生まれるんですね。この方の凄いなーと思うのは「あんた、この子の何なのさ」なんて当時の流行語を入れながらも、決して品が悪くならないんですね〜。きちんと「宝塚」してらっしゃる、素晴らしいと思います。・・・と少し脱線してしまいました。
 この場面、最後に登場するのは、ジャンヌ、ポリニャック夫人、シャルロット
ロザリーはジャンヌを見つけ驚きながらジャンヌに近寄ろうとしますが、ジャンヌは知らぬ振りで通り過ぎようとします。ポリニャック夫人にご挨拶をとオスカルに促され、挨拶しようと対面し、ロザリーは彼女が母の仇であることに気付き驚いて、思わず飛び掛ろうとしますがオスカルに抑えられます。ポリニャック夫人はそれとは気付かず、「ベルサイユに連れてくるならもう少しお行儀良くさせてちょうだい」と去ってゆきます。ロザリー、さらに追おうとしますがオスカルにとめられ「どうしたのだ?」と聞かれ、ポリニャックが探していた母の仇でその隣にいたのが姉のジャンヌだったと事情を話します。オスカルは事情を察し、
「仇をとってどうする〜(略)〜ポリニャック伯爵夫人を殺したって死んだ者は帰ってこないんだ、なぜもっと自分の人生を大切にしようと考えない?」
「私たちは明日のことを考えよう、憎んだり、恨んだり、そんな虚しいことより、どんなことをしてもお前の本当の母親を探し出すのだ」とロザリーをはげますのです。オスカルが片膝を付いて[さあ、おいでって感じで]片手を広げロザリーがオスカルに体を預けるところ(長谷川演出でしすね、型芝居ですがやはり美しいし、その型がきちっと気持ちを表現してるんですね)や、最後、ロザリーに「ゆくぞ」と言ってロザリーの肩を抱きかかえるように去ってゆく汀オスカル。オスカルのロザリーへの(兄のような)包容力をしっかりと感じさせてくれる場面です。

 「汀夏子」さんといえば「クサイ男役の代名詞」のように評されます、子どもの頃はわかってなかったのですが今観ると、一つ一つの台詞(自分が発するものだけでなく)を大切にした実に細やかな演技表現、人物造形をする役者さんだなと感じます(勿論クササに相当する様式美を保ちながら)。このバージョンではオスカルとアントワネットの直接絡むシーンは非常に少ないのですが、この繊細な演技があるからこそ、最後バスティーユで民衆側に付く時のあの台詞に命が吹き込まれるのです。あの台詞・・・はまたその場面で・・・。
またロザリーに対する時の包容力、アントワネットへの「捧げる(仕える)愛」とは違った「見守る愛」も、ロザリーと対する毎にきちんと表現してますね。

脚本についてですが、上記引用のさりげない近衛兵の台詞がまた良いですね。他バージョンでアントワネット自身がオスカルについて「十いくつの時から守ってくれた・・・」みたいな台詞で二人の関係性を示すのも観ましたが、どうしても説明台詞という感じが否めません。ここまで読んできただけでも私は、やっぱり昭和バージョンと平成以降のバージョンでは言葉の選び方のセンスがあまりにも違うような気がしてならないのです。もしかしたら、演出の長谷川先生は台詞、言葉の選び方自体に関してもかなり助言されたのではなかろうかと推測してしまいます。

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コメント(4件)

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岸ランバール公婦人に「はい!奥様!」と答えるのですが、その時の順子さんのまなざし・・
流し目に胸ズギューンでした。
nekuneku
2006/05/25 22:46
そうなんですか〜
なんか想像してしまうわぁ(^^)
他のオスカル(平成)でそういうのやってましたね、そういえば。それは結構コミカルな感じだったような記憶が・・・コミカルに見えただけかな??
「汀夏子の流し目」は威力がちがうからなぁ(笑)
chacha
2006/05/27 02:18
生誕250年の今年は「ざぁます〜ざぁます」の場面ですね・・・ロザリーにランバール公婦人が「あんたあの子のなんなのさ〜」って言ってました・・・懐かしい・・・
nekuneku
2006/06/04 01:27
トマトちゃんて花組の有花みゆきさんの愛称でした・・・
nekuneku
2006/06/04 08:29

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