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zoom RSS 昭和ベルばら(雪組)の脚本を読んでみる(5)

<<   作成日時 : 2006/05/09 20:56   >>

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第5場 パリの下町
 貴族たちの華やかな場面とは対照的に、一転、暗くすさんだ感じの場面となります。
パリの人々の貧しく荒んだ様子を暗い音楽とダンス(マイム?)で見せる。
そんな中でも懸命に生きようとするロザリーの姿をダンスで表現、ジャンヌ荷物を抱えて忍んで出る。ジャンヌは妹ロザリーとは違い、「こんな貧しい暮らしには耐えられない・・・・それに私たちはバロア家の血筋、
運命に逆らって自分の思いのままに生きていきたいの、たとえそれが不幸に終わっても決して私は悔いないわ。自分の腕でどこまでやれるか賭けてみるわ」

そう言って一人出てゆき、「幸せになってね」と見送るロザリー。
そこへ馬車の音、ロザリーの母親が瀕死で運ばれてくる。貴族(ポリニャック夫人)が乗った馬車がロザリーの母親を轢いたのだ。新聞記者ベルナールが目撃し、だまって立ち去ろうとする夫人に謝れとつめよるが、夫人は貴族が平民にあやまるなんてばかげたことはできない、言いたいことがあるならベルサイユへいらっしゃいと捨て台詞を残し去る。ロザリーの母は「お前の本当の母親は貴族のマルティーヌガブリエル・・・」と言い残して息を引きとる。

ここは唯一この作品の中でパリの人々の荒んだ様子を表現している場面です。それを言葉でなく音楽と色彩とマイムだけで表現するという演出の巧さ!また、この一場面の中に、ロザリーとジャンヌの姉妹の生き様の違い貴族の平民に対する不遜な態度ロザリーの出生にまつわる物語の伏線を置いていること、また、ここで市民たちの生活が描かれていることが後のバスティーユの場面の説得力になり、さらにベルナールとロザリーをも結び付けているわけですから、この第5場の効果たるや、絶大です!無駄な冗長な台詞がない・・・植田センセ、すごいよ、ホント。ジャンヌ、ポリニャック、ベルナール・・・このあたりもきちんと物語を紡いでゆくのが昭和のベルばらの素晴らしいところ(またでた!)です。
上記(引用部分)の科白一つでジャンヌのキャラクターとその生き方をきちんと描き出しているし、また城月ジャンヌが野心を持った強い女を好演しています、巧い!

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